母の日と対をなす父の日

5月の第2日曜日は母の日としてカーネーションを贈り、家族からの日頃の感謝を伝える行事として我が国でも一般化しています。これに対して6月の第3日曜日は父の日とよばれており、やはり同様に感謝の行事が行われます。両者はいずれもアメリカから採り入れられた行事であって、我が国固有のものではありませんが、家族への貢献にあらためて感謝をすることができる機会として、広く定着するまでに至っています。我が国での歴史を見ると母の日のほうが古く、明治・大正時代からすでにキリスト教系の学校などで祝われていました。

もとは南北戦争での負傷兵を敵味方の区別なく看護したり、衣類を供給したりした、アメリカの女性コミュニティの指導者の活動にインスパイアされてはじまった行事で、彼女の亡くなった後の記念の行事に教会にカーネーションの花が贈られたことが、今日でも母親にカーネーションを贈る習慣の起源となっています。いっぽうの父の日のほうも南北戦争後に男手一つで子供を育てた父親に感謝する意図をもって、その子供がはじめた行事がもとになっています。こちらは母の日と比べると我が国での普及度はいまいちのところがありますが、そもそも普及がはじまったのが1980年代以降と比較的新しいことも理由とすることができます。アメリカではカーネーションに対してバラが父の日のシンボルとなっており、ギフトに贈るのであれば我が国でもやはりバラが望ましいといえるでしょう。

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